小菊農家の長屋さんが中日農業賞で優秀賞を受賞しました
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揖斐川町で小菊を栽培する長屋建志さんが3月4日、中日新聞社で行われた第80回中日農業賞で優秀賞を受賞しました。同賞は中部9県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、富山、石川、福井、滋賀)で新しい農業と地域振興に取り組む青年農業者に贈られるもので、長屋さんは「共に支えてくれた家族に感謝したい」と喜びを話しました。
長屋さんは、小菊の露地栽培に取り組み、久瀬花き生産組合で小菊生産部長を務めています。幼い頃から、同組合を創設した亡き祖父薫さんの背中を見て育ち、作業を手伝っており、若い担い手がいない中、久瀬の小菊を守りたいという思いから25歳で就農しました。
組合に所属する生産者の高齢化に伴い生産規模も年々縮小していました。そこで作業負担を減らし効率よく小菊を出荷するため、選別機をはじめ、畝立てや防除などの機械化も行い、作業時間の短縮を図りました。さらに、作付面積を就農当時の0.2ヘクタールから1.6ヘクタールまで拡大し、品種も約90品種まで増やしました。他にも栽培の合間を縫って水稲など複合栽培にも取り組んでおり、安定した収入確保にも努めています。
9日、長屋さんが同JA本店で堀尾茂之組合長に成果を報告し、「産地を盛り上げていくために、さらなる省力化に挑戦していきたい」と意気込みを話しました。堀尾組合長は「今後も地域の貴重な担い手として栽培に励んでいただきたい。産地の維持に向けてJAも精一杯支援していく」とエールを送りました。